お正月になると空気が澄んで、雪をかぶった遠くの山々がはっきりと見えます。平成15年1月2日は最高に良い天気で、普段なかなか見ることのできない南アルプス(赤石山脈)の山々もはっきりと見ることが出来ました。「緒川あたりから富士山が見える」と以前から噂には聞いていましたが、はたして、本当に東浦から富士山は見えるのでしょうか? 市販の3次元地図ソフトを使ってシミュレーションしてみました。
その結果、マンションの屋上に上がった程度では、三河の1000m弱の山地とその奥の2000m弱の南アルプス南端に遮られるため富士山は見えなさそうです。地球は丸いので富士山まで166km行くと水平面からなんと2000m近く下がってしまうわけです。
そんな矢先、1月12日の中日新聞朝刊に「東浦からの富士山」の写真が載ってしまいました。さっそく撮影された方にお会いして、周辺を同時に撮った写真と照合したところ、富士山ではなく南アルプス北部の間ノ岳あたりであることが判明しました。
三河の山地も南アルプスも南へ行くほど低くなる傾向があるので、知多半島の南部に行けば富士山を見るには有利になるはずです。藤江小学校から富士山が見えたという噂もあるそうですが、藤江からの可能性は夢として残しておきます。
インターリミテッドロジック社製『パソコンで楽しむ3D地図 日本編』を使用